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オイルとウレタン。

こんばんは、竹内です。
また雪が降りましたねー。
今朝3回くらい転びそうになりました。
明日はきっと大丈夫だと思いますが。。
凍ってないといいなー。
さて。
今日は仕上げについてです。
家具のデザイン、樹種、張り地など、
Brunchではそれぞれお選びいただけますが、
仕上げもお選びいただけるんです!
オイル仕上げとウレタン仕上げからお選びいただけます。
(中には選べないものもありますので詳しくはスタッフへ!)
この仕上げ選びも悩むお客様が多いんですよねー。
長く使うものだからこそ、ですが。
それでははじめに、なぜオイル仕上げとウレタン仕上げがあるのかについてです。
今でこそオイル仕上げも度々耳にするようになりましたが、
昔はウレタン仕上げの家具が主流でした。
昔からある家具をイメージしてみてください。
つるつるした印象ではないでしょうか。
無垢材は特に空気の乾燥等によって割れや反りが起こる可能性があるので、
それが起きないようにしっかりコーティングしていました。
また、コーティングをした方が水や汚れ、熱に強くなるので、
利便性の面でも優れた加工なのです。
それでは、そんな便利な加工が主流だったのに、
わざわざオイル仕上げが登場したのはなぜでしょうか。。。
それは、ウレタン仕上げに使用するコーティング剤に化学物質が含まれるためです。
多少ですが有害な揮発性物質が発散される場合があります。
ごく稀に、特に小さなお子様にアレルギー反応が起こる可能性があるため、
ウレタン仕上げではないものの需要が出てきました。
そこで登場したのがオイル仕上げ!
オイル仕上げは有害な化学物質が含まれていません。
使用するオイルは天然の植物油が主成分!
有害な揮発性物質も発散しませんのでシックハウスの心配もありません。
なんと!お子様がなめても大丈夫です!!
当店で扱っているメンテナンスキット等は、F☆☆☆☆(フォースター)!
シックハウス症候群の原因とも言われるホルムアルデヒド等の飛散量を等級で表したJIS/JAS規格で最上位の等級です。
そんなこんなで段々オイル仕上げが広まっていきました。
それでは次に、それぞれの特徴と注意点についてです。
オイル仕上げは植物油を主成分とした浸透性の塗装方法で、
表面に塗膜を作りません。
木そのものの質感、ぬくもり、香り等を楽しんでいただけます。
木に直接空気や手が触れるため、それによって木が変化していきます。
木の種類によって変化の仕方が違うのも面白いところです。
しかし木を保護する塗膜が無いため熱に弱く、加熱した鍋やお茶碗で輪染み等が付きます。
また、水等をこぼしたまま放置してしまうと木が水分を吸収するのでシミになってしまいます。
こぼした場合はすぐにふき取って頂ければ大丈夫なんですが、
うっかりそのままにすると跡が残ってしまうのです。
夏場は特に、冷たいものが入ったコップを直接置いておくと輪染みになってしまうので、
普段はコースター等を使ってあげてください。
また、無垢材は呼吸をするので、天板に割れや反りが発生する可能性があります。
なので、エアコンやストーブ等、急激な乾燥に弱いので、直接当たらないようにしましょう。
また、直射日光当たりっぱなしも危険です。
特に冬場は空気がからからなので、加湿器をつけてあげるのがおすすめです。
しかし、加湿器が必要!といっても、
思いっきり直接ふりかかると表面が水分を急に吸ってざらついたり、カビの原因にもなります。
無垢材はデリケートなので、普段からやさしくしてあげてください
そして、オイル仕上げはメンテナンスが出来るのも大きなポイント。
小さな傷や汚れなどを、自分でお手入れできます。
サンドペーパーで削って家具用のオイルを入れる、というお手入れです。
オイルは必ず家具用の物をお使いください!床に塗るワックス等とは違うので要注意です!
おすすめは当店で扱っているメンテナンスキット。
サンドペーパーと蜜ろうワックスとスポンジがセットになっています。
メンテナンスの仕方はスタッフが丁寧にご案内させて頂きますので、お気軽にお尋ねください:-)
※メンテナンス方法は以前ブログでもご紹介しましたのでこちらもご覧ください*
続いてウレタン仕上げ。
ウレタン仕上げとは、表面を硬い塗面を作るウレタン樹脂で覆う塗装のことです。
塗面の強度としてはとても強い特性を持っており、水や汚れにも強い塗料です。
一般的に合成樹脂が使われ、表面はプラスチック質のコーティングをした状態になります。
ウレタン塗装は、オイル仕上げに比べると熱にも強いです。
小さなお子様のいるお客様ですと、こぼしたりするのが心配な方が多いですよね。
ウレタン仕上げは表面をコーティングしてあるので普段使いの面ではとっても楽ちんです。
質感としては、オイル仕上げと比べると若干つるっとした感じです。
しかし、昔ほどつるっつる!というわけではありません。
木の表面の凸凹に沿ってコーティングするので、
木の質感を完全になくしてしまうわけではないのです。
私も初めて仕上げについて勉強した時はどっちか良く分からなかったぐらいです。
そんなウレタン仕上げですが、
キズが付いてしまった場合のメンテナンスは出来ないのでご注意ください。
家具自体は木で出来ていますので、
どうしても鋭利な物などがぶつかったりするとキズが出来てしまいます。
そこでオイル仕上げと同じようにメンテナンスすると、
表面のコーティングが削れて無くなってしまうのです。
なので、ウレタン仕上げは基本的にずっとそのままお使いいただくものとなっています。
どちらの仕上げがいいかは一概には言えませんので、
普段の使い方と合わせて考えてみるのがおすすめです。
また、それぞれで質感が異なるので、是非実際にお店でご確認ください!
なんだか文ばっかりで長くなっちゃいました;
それでは今日はこのへんで:―)... [続きをよむ]